切り立つ

彼はその当時、とても頑張っていることがありました。
それは
「スキルアップのための勉強」でした。
難関ともいえる資格試験の取得に向けて頑張っていたのです。
ですから向こう半年くらいは、「まともなデート」をすることはありませんでした。
当初は若干の不満も抱いた私ですが、
あるときからは、彼の家にいってただ眠っているだけでも
「一緒にいること」が幸せなんだと思えるようになりました。
彼は勉強。
私は邪魔にならないように昼寝をする。
・・・そんな関係が暫くは続いていました。
そしてひそやかな願掛けを私はしていました。
それは
「彼には言わずにひっそりと好きなものを経つ」ということでした(笑)
子供じみた「好きなもの絶ち」という願掛けでしたが、
そんなこともしたくなるほど、彼は頑張っていました。
ですので、
暫くの間、デートがロクに出来なくたって私は一向に構わなかったのです。
そうして彼は見事に資格試験に合格。
その時にやっと心に余裕が生まれたのでしょうる
「そういえば、お前が大好きだった甘いものを食べてないのはダイエットか?」
とふいに聞いてきたのです(苦笑)
恥ずかしい気持ちもありましたがわたしは「願掛け」をしていたのだと彼に伝えました。
彼は「そこまで考えてくれていたんだ」と喜んでくれましたが
実は私にとっては「たいしたこと」とは思ってはいませんでした。
どんなに好きなものを切り立ったとしても、彼が「笑顔が少しでも増えるように」と思えばたいしたことが無かったんです。
そんな思いもまた愛情表現で相手を思うという言動の1つなんですよね。